対処すべき課題と方針
2024年3月期の売上高は、6,228億円、前年比112.7%、既存店前年比108.8%となりました。
コロナ禍が始まった2021年3月期以来、3期ぶりに2桁成長を実現し、売上高予算を達成することができました。
売上が伸びたことで、総経費率についても、3期ぶりに15%台に戻すことができました。
新店は、銀座店や日本橋久松町店など都心への出店や立川高島屋S.C.店の出店などが実現しましたが、年間出店数は2桁に届かず、9店舗に留まりました。
引続き、既存店の売上を伸ばし、新店を積極的に出店し、経営目標の『借入無しで年率20%成長の達成』を目指します。
2025年3月期の予算について説明します。
売上高 (今期開店予定の新店売上は含まず)は 6,785億円、前年比108.9%です。
2025年3月期は、全部門・全店予算達成が目標です。
物価が上昇し、お客様の生活防衛意識が高まっている時だからこそ、当社経営方針の『高品質・Everyday Low Price』を一層徹底してまいります。
あらためて 全ての商品について、売上は伸びているか、美味しい商品か、品質の良い商品か、売価原価は、競合には勿論、国際的にも競争力があるか、最も安く買い付けられる商流か、物流は効率的かなど、あらゆる角度から見直し、競合に圧倒的に勝つ売場を創ります。
オーケーで買えば損をしない、お客様から一層ご支持いただくため 更に努力してまいります。
2024年5月末、自社冷凍物流センターが稼働を開始します。
3拠点の営業冷凍倉庫を活用し、常温センター同様、冷凍商品はセンター着原価での買付とします。
常温商品に続き、冷凍商品でも、店舗物流の効率化に取り組み、競合に勝つためのコスト競争力向上を図ります。
自社冷凍センター化を機に、冷凍分野での取扱い商品を見直し、売場の魅力を高めることで、冷凍商品の売上拡大を実現してまいります。
2024年11月下旬、大阪府東大阪市に関西1号店となる高井田店を出店します。
大阪城から東へ4kmほどの場所で、土地は東大阪市から入札で取得しました。
売場約770坪、駐車場約190台の大型店で、上層階には当社関西事務所も開設します。
高井田店に続き、2025年以降、関西でも新店を続々出店してまいります。
競合ひしめく関西市場においても、経営方針の『高品質・Everyday Low Price』を貫き、競争に打ち勝ってまいります。
『オーケーがそばにあって本当によかったわ!』、関西のお客様からもこう言っていただけるよう会社を挙げて、努力精進してまいります。応援どうぞ宜しくお願いします。
2025年3月期からは、関東 国道16号線内に加えて関西も出店地域となりますので、年間2桁以上の新店を出店し、経営目標の『借入無しで年率20%成長の達成』を目指します。
当社の店舗に適した土地は積極的に取得し、自社所有物件とすることで、長期にわたりコスト競争力の高い店舗を増やしてまいります。
毎年、単品で売上が伸びると、当該商品の製造コストの内、固定費部分は成長に伴って低減します。
この低減分を、商品の品質向上、売価の引き下げに充当すれば、競争力は毎年目覚ましく強化されます。
ナショナルブランドでの対応が難しければ、PBや留め型も選択肢です。
どうぞ、ご指導くださいますよう、宜しく お願いします。
最後になりますが、当社創業者であり、代表取締役会長である飯田 勧が2024年4月2日(享年96歳)に永眠いたしました。
生前賜りましたご厚誼に対し、故人に代わりまして従業員一同厚くお礼申し上げます。
2024年5月
代表取締役社長 二宮 涼太郎