<オーケーの歩み>
『発展期を迎える』《Ⅶ》
『慈眼視衆生・福聚海無量』(ジゲンジ シュジョウ・フクジュカイ ムリョウ)
2009年4月のオーケー会総会での社長挨拶の原文
30年ほど前に、ある方から教えていただきました。『慈眼(ジゲン)をもって衆生(シュジョウ)を視よ、福聚(フクアツ)まること海のごとく無量(ムリョウ)ならん。』『あなたが慈しみの眼(心)をもって人々と接すれば、いつかあなたに幸せが海のように限りなく、あつまってきます。』観音経最後の一節で、様々な解説がございますが、私はこのように教わりました。
私は若い頃、故あって比叡山の無動寺に預けられ、6カ月足らずでしたが坊主をしておりました。でも仏教徒というわけではありません。写経をしたことがあり、般若心経は存じておりますが、その他のお経は存じません。
品質の良い商品を選んで、毎日、競合店のどこにも負けない価格でお客様に提供しています。『オーケーがそばにあって本当に良かったわ!』とたくさんのお客様に喜んでいただく。オーケークラブへのご入会をお勧めしておりまして、3月末の会員数は158万名様を超えました。スタート時の2006年年末では約80万名様、2008年3月末では約120万名様でした。
お取引先様との取引高が、例えば毎年20%増えれば、お取引先様の固定費比率が下がり、市場での競争力が強化されます。高品質で低価格ということで、益々占有度が高まります。お取引先様から『オーケーと取引して売上も、利益も増えて幸せだ』と喜んでいただく。
売上を増やし、無駄な経費を使わなければ、オーケーの総経費率は下がります。労働生産性の向上を図り、競合他社に比べ、大きな優位性を保持し、オーケーの社風『極めて謙虚で、極めて誠実、極めて勤勉』を守ってオーケーを支え、次ぎの時代に繋いでゆく社員に年収だけでなく資産形成も含め豊かな生活を確保する仕組みを創り、『オーケーで仕事をして、やり甲斐もあり豊かになって幸せだ』と社員に喜んでいただく。
株価と配当が経常利益と連動する仕組みですから、1株あたりの経常利益が増え続ける限り株価も配当金も高くなります。オーケーの株式を長期に保有していただきまして、株主の皆様から、『オーケーに投資して本当に良かったなぁ』と喜んでいただく。
お客様を対象に、この2年間で、種類株式を累計約74万株発行、4,875名のお客様に株主になっていただいております。また、社員が持株を増やせる仕組みを創り、社員の持株数も 70万株を超えました。理想的な形に また一歩近づいて参りました。
このようにして、オーケーに関係する皆様が益々幸せになれば、オーケーの利益も益々大きくなります。利益で新しいお店を創って、更にお客様を増やし、お取引先様も社員も株主も更に増え、『幸せの輪』が更に大きくなって、無限の拡がりになりますよう努力して参ります。
『慈眼視衆生・福聚海無量』、京都の清水寺に大きな額が掲げられています。